三毛猫のマスターと星遣いの猫たちが、満月の夜に気まぐれに現れるトレーラーカフェで、とっておきのスイーツやフード、ドリンクを提供。迷い悩む人にそっと寄り添う『満月珈琲店の星詠み』。世界28カ国で翻訳され、シリーズ累計60万部に達する大人気作品です。

 6歳になる愛猫レオくんと暮らしている作者の望月麻衣さんは、人生で猫と暮らすのはレオくんがはじめての経験だったといいます。「ずっと犬を飼っていた」という望月さんが、なぜ猫と暮らすことになったのでしょうか。猫との出会いがもたらしたご縁についても語ります。

インタビュー後篇はこちら
『満月珈琲店の星詠み』コミカライズを読む


「家族全員、猫の魅力にメロメロです」

――猫を迎えることになったきっかけから教えてください。

 我が家ではずっと犬を飼っているのですが、日中ひとりぼっちでお留守番させることも多くありました。このままでは犬が寂しいのではないかと思い、もう一匹犬を飼おうかと家族で相談していたところ、犬のトリミングに行ったショップで、半年売れ残っていたペルシャ猫を娘たちが気に入ってしまったんです。どうしても一緒に暮らしたい、と二女に泣きながら頼まれ、悩みに悩んでお迎えすることにしました。

 犬は実家でも飼っていましたが、それまでの私には猫と暮らした経験がありませんでした。それに、そもそも犬がいる家に猫を迎えるのはどうなのだろう、という葛藤もありました。でも、迷ったときは経験できるほうを選ぶことにしているので、「ここで猫を迎えなかったら、一生猫を飼うことはないだろう」と考え、勇気を出して「猫を飼う」という人生を選びました。

――実際に一緒に暮らしてみて、猫のいる生活はいかがですか?

 猫は犬とはまるで違う、異次元の生き物だと知りました。自分の身長の何倍もジャンプしたり、気がつくと冷蔵庫の上にいたり、細い手すりの上を当たり前のように歩いていたり……。知識としては知っていたはずなのに、実際に目の前で見ると毎日が驚きの連続でした。

 それに、佇まいがすごく優雅。目がビー玉のようにキラキラして綺麗で、背中の丸みや歩き方ひとつとっても、どこか王者のような風格があって。「虎やライオンは大きい猫だ」などとよく言われますが、実は猫こそ小さい虎やライオンなのではないかと思えてきます。

 猫はとても気ままですが、だらしないわけではありません。それに、自分のルールがはっきりしています。人に迎合することや無理に愛想を振りまくこともしませんが、それでもちゃんと愛されているのはすごいなあと思います。いまでは家族全員、猫の魅力にメロメロです。

次のページ 家族が出払っているときは2匹でくっついて…