地元産の木材を使用したオーダーメイドの家具

 部屋に入ると、室内は畳の空間と椅子やテーブルのあるいわばダイニングスペースと、ベッドのあるリビングスペースに分かれています。部屋にはテレビがないため、より主体的に時間を過ごすことができます。

 室内の壁は、外壁と同様にこの土地の土を使用した土壁を採用。品の良さと温もりを感じる独特の雰囲気を演出しています。

 家具も地元産にこだわり、その多くに雪国のブナ「スノービーチ」が使われています。ベッドのヘッドボードは近所の古民家から出てきた希少な神代杉の一枚板を使用。長い年月が生んだ風合いをそのまま活かしています。フレーム全体は新潟の家具屋にオーダーメイドしたもの。ソファの前に置かれたローテーブルは、新発田市の杉を使って、この建物を担当した大工によってつくられました。

 ルームウェアは新潟市が拠点のファッションブランド「ユートピア」が手がけたもので、生地は旧亀田町(現新潟市)の伝統生地である亀田縞を使用。肌触りがよく、快適に過ごすことができます。

 モノトーンで彩られた洗面所にも地域性が数多く盛り込まれています。陶器の洗面器や竹のカゴ、木製のコップは、いずれも新潟を拠点に活動する作家さんによるもの。

 寒い地域のため、部屋にも洗面所にも床暖房が入っているのは、ありがたいですね。

 バスルームは広々としていて、五右衛門風呂のような丸い信楽焼の浴槽にアメニティの入浴剤を入れて温まります。お湯を入れると、天井に映った影によって波紋が広がる様子も楽しめます。

 疲れを癒すだけではなく、自分と向き合ったり、考え事をするのにも最適な時間を過ごすことができます。

 部屋にあるドリンクやスナックなどは、すべて無料で飲食可能。例えば、ドリンクは新潟市「塚田牛乳」の牛乳や新発田市「しばた健幸ファーム 髙橋農園」によるフルーツジュース、新発田市「月岡ブルワリー」のクラフトビールなど地元産のものが揃い、喉の渇きを潤す時も特別感に包まれるのです。

 料理の余韻に浸りながら、さらに部屋でも新潟をたっぷり味わうことができるのは極上のひとときです。

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