ドラマの中と違い、じゃれ合うチ・チャンウクとド・ギョンス(EXO D.O.)も

 チ・チャンウクはこの後、韓国セクションで「捏造された都市」を紹介すべくド・ギョンス(EXO D.O.)と共に再び登場。気心知れた二人は敵対する役柄を演じたドラマとは対照的に、仲良くじゃれ合う様子も。

 「捏造された都市」はチ・チャンウクが初主演した2017年の映画『操作された都市』をベースにしているが、人物設定などは異なっている。これについて「思い入れのある作品ですので、責任感を持って演じました。ただしこれは単なるリメイクではなく、同じ世界観を持った新シリーズ。新しいキャラクターが加わり、物語も広がっています」と新鮮さをアピールした。

 本格的な悪役に初挑戦したド・ギョンスは「心配よりも、新しい役柄を演じられるワクワクの⽅が大きかったです。脚本を信じて、忠実に演じることを心がけました。観ている方に『本当にこの人は悪い人なのでは? もう出てくるな』と思ってもらえるくらい印象的な演技がしたいと思いました。悪役を演じるのは思った以上に楽しい経験でした」と振り返った。

1970年代の韓国と日本が舞台の「メイド・イン・コリア」

 12月24日からスタートする「メイド・イン・コリア」からはヒョンビン、チョン・ウソン、ウ・ドファン、ウ・ミンホ監督が登壇。1970年代の韓国と日本が舞台。ヒョンビンはKCIAの優秀な工作員ペク・ギテを演じる。ビジネスマンを装い日本に潜入しているが、実は麻薬取引で一儲けを企んでいるという、クセのつよーい役柄。

 しっかしヒョンビン先生の、いや本当に先生と呼びたくなる佇まいの凛々しさ。そして司会者にも一礼して去っていく礼儀正しさ。でも悪い役なんだぜ~。一方、チョン・ウソンが演じるのはペク・ギテの怪しさに気づきしつこく追いかけるベテラン検事チャン・ゴニョン。

 ヒョンビン、ウ・ミンホ監督とは『ハルビン』でも組んだ仲のウソンは、出演を決めた理由を「はじめこの役は僕には合わないんじゃないか、もっとエネルギッシュで覇気のある俳優が適切なのではないかと思ったんです。でも脚本を読み、⾃分と重なる部分もあると感じてオファーを受けました」と、悩んだことを明かした。確かに、なんとなく覇気がないというか、やさぐれ感が漂うウソンが面白い。

 これに対しヒョンビンは「脚本の持つ⼒に惹かれました。70年代という時代背景にフィクションが加わって、骨太な物語になっています。⼀人⼀人の生き様と、欲望や感情のぶつかり合いが見どころです」と自信を見せた。

 今作を観るべき理由を一⾔で、というリクエストに対して、ペク・ギテの弟役を演じるウ・ドファンが「『メイド・イン・コリア』だから」と答え、チョン・ウソンが「面白いから」、監督が「強⼒な人間ドラマだから」と即答した中、ヒョンビンがちょっと悩んでいると、記者から「かっこいいから!」という声が飛んだ。これを受けて微笑みながら「それはご覧になってからおっしゃってください」と返すヒョンビン先生、やっぱりカッコよすぎるぜ!

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