欧州の装飾芸術の深みに触れる!

『メスキータ』展

 上のコーナーで紹介したジュリアン・オピーの源流と言っていい、装飾性の高い作品群がヨーロッパから海を渡って続々とやって来ている。

 東京ステーションギャラリーでの『メスキータ』展には、オランダ出身で19世紀末から20世紀前半に活動したメスキータの逸品が並ぶ。

 早い時期からグラフィック・アートの第一人者と目されるようになったメスキータの木版画は、計算し尽くされた線の連なりがひたすら美しい。

『メスキータ』展

会場 東京ステーションギャラリー(東京・丸の内)
会期 開催中~2019年8月18日(日)
料金 一般 1,100円(税込)ほか
電話番号 03-3212-2485
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

『みんなのミュシャ
ミュシャからマンガへ──線の魔術』

 繊細かつ優美な作風で日本においても人気の高いミュシャの作品を集めた『みんなのミュシャ』展もある。

 若き日に手がけたデザインやイラスト、ポスターは、今の眼で見ても新鮮そのもの。ミュシャに影響を受けた明治時代の文芸誌の挿絵や現代の漫画なども併せて展示。

 時代を超えて強い影響力を発するミュシャ芸術の魅力の源泉に触れてみたい。

『みんなのミュシャ
ミュシャからマンガへ──線の魔術』

会場 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)
会期 開催中~2019年9月29日(日)
料金 一般 1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://www.ntv.co.jp/mucha2019/

山内宏泰(やまうち ひろやす)

ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/

次の記事に続く 写真展から印象派の名作まで 芸術の秋に捧げたい3つの...

CREA 2019年8・9月合併号
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