Magnificent View #743
ビンガムキャニオン鉱山(アメリカ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 アメリカ・ユタ州の州都、ソルトレイクシティの南西約40キロにあるビンガムキャニオン鉱山は、世界最大級の露天掘り鉱山だ。かつては山だったところが削り取られ、現在はご覧のように、大きな穴がぽっかりと開いている。

 採掘がはじまったのは、1863年のこと。銅のほか金や銀も採れるここは、アメリカ有数の鉱山でもある。

 もともと、この地はグレート・ソルトレイクという塩湖と山に囲まれた過酷な土地だった。だが、19世紀、鉱山が次々に発見されると、著しく発展。その後、大半の鉱山が閉鎖されたが、ここビンガムキャニオン鉱山だけは採掘が続けられている。

 現在、穴の大きさは直径4キロ、深さ1.2キロ。すり鉢状に掘られた形は、宇宙からも確認できるほどだという。

Column

今日の絶景

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2015.10.13(火)
文=芹澤和美