Magnificent View #188
ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群(ドイツ)

(C) Raimund Linke / Masterfile / amanaimages

 スキー場にあるリフトの支柱のようにも見える中央の巨大な建造物は、立杭櫓。

 地下深くまで延びた炭鉱において石炭や資材、労働者を運搬するケージを昇降させるため、巨大な滑車が取り付けられた施設である。

 ここはドイツ西部の都市エッセンにある、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群。

 19世紀半ばに石炭の採掘が開始されたこの炭鉱は、やがてドイツ最大の鉱山へと成長し、ルール工業地帯に繁栄をもたらした。

 1937年に完成したご覧の櫓は、バウハウス様式で建てられたもの。そのモダニズムから、この場所は「世界で最も美しい炭鉱」と賞賛されることとなった。

 86年の操業終了以降は、その華やかな歴史を伝える産業遺産として整備が行われ、2001年には世界遺産にも登録されている。

Column

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2014.04.06(日)