Magnificent View #731
キンバリー・ビッグホール(南アフリカ)
(C) Robert Harding Images/ Masterfile / amanaimages
南アフリカ西部の内陸都市キンバリーには、人間が手で掘ったものとしては世界最大と言われる穴がある。円周1.6キロメートル、深さ215メートルにもおよぶこの大きな穴は、かつてのダイヤモンド採掘場だ。
この地で15歳の少年がキラキラと輝く石を見つけたのは、1867年のこと。これこそが、ダイヤモンド原石の発見だ。その子どもから石を譲り受けた行商人の男が、84カラットのダイヤをここで探し出し、巨額の金を得ることに成功。その噂は瞬く間に広まり、国内外から一攫千金を狙った人々がキンバリーに押し寄せた。
1871年には、ダイヤモンドを求めてイギリスが侵攻、一帯は植民地に。以来、1914年まで採掘は続き、2千トン以上の土が掘り起こされた。
ダイヤモンドラッシュは過ぎ去り、現在、掘り起こした穴の中にあるのは、溜まった雨水だけ。だが、実は地下にはまだダイヤモンドが眠っているという説も、現地ではまことしやかに囁かれているのだとか。
文=芹澤和美
