Magnificent View #709
ベンメリア(カンボジア)
(C) Jochen Schlenker / Masterfile / amanaimages
カンボジアというとアンコール・ワットが思い浮かぶが、そこから約40キロ離れた森の中にも、壮大な遺跡がある。密森の中にひっそりと眠るヒンドゥー教の寺院遺跡、ベンメリアだ。
ベンメリアが造られたのは、アンコール・ワットが建造されるより以前の、11世紀末から12世紀初頭にかけて。アンコール・ワットとの類似点も多く、そのモデルとして造営されたという説もある。
ベンメリアの存在は以前から知られていたが、ポル・ポト政権時代に多くの遺跡が破壊され、周辺に大量の地雷が埋められていたことから、長い間、放置されたままだった。地雷の撤去が進み、ようやく観光客が足を踏み入れるようになったのは、ここ数年のこと。といっても、崩壊が激しいため、見学できる範囲は限られている。
全貌が明らかになれば、アンコール・ワットを超える規模とも推測されるベンメリア。今後の発掘と修復が期待されている。
文=芹澤和美
