世界各地に残る、見る者すべてが感嘆の溜め息をもらす美しい建築物。壮大で威厳に満ちた世界遺産の風景を紹介しよう。
顕栄聖堂<ロシア>
「ロシアの明治村」にたたずむ
釘を一本も使わず建てられた聖堂
ヨーロッパで2番目に大きい淡水湖であるオネガ湖に浮かぶキジ島には、ロシア各地から集められた歴史的な木造建築物が移築されている。なかでもひときわ目を引くのが、顕栄聖堂だ。
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂<スペイン>
キリスト教の巡礼者たちが目指す
大聖堂の柱に生じた窪みの原因とは?
スペイン北西部にある街サンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつ。この地に立つ大聖堂には、9世紀の建造以来、多くの信徒が訪れた。
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サン・フランシスコ・デ・アシス教会<ブラジル>
ゴールドラッシュの富が生んだ
ブラジルの傑作バロック建築
17世紀末、金鉱が発見されたブラジルの高原都市、オウロプレトには巨富が流れ込み、素晴らしい芸術が花開いた。その代表が、美しいバロック様式の教会。
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ケルン大聖堂<ドイツ>
ケルン大聖堂に込められた
ゲルマン精神の復興
高さ157mにもおよぶケルン大聖堂のファサードの双塔が完成したのは1880年。その建設には、ドイツ国民の間に勃興したナショナリズムが色濃く影を落としている。
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セリミエ・モスク<トルコ>
壮麗なる大ドームを頂いたモスクは
イスラム建築史に燦然と輝く傑作
トルコ北部の古都エディルネに立つセリミエ・モスクは、イスラム建築史にその名を残す不世出の天才、ミマール・シナンが自らの最高傑作と認めた礼拝堂。世界遺産にも登録されている。
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ランドヴァッサー橋<スイス>
スイスの峡谷に架けられた
あまりにも優雅な石造りの鉄道橋
スイスを代表する私鉄、レーティッシュ鉄道のアルブラ線は、世界遺産にも登録された風光明媚な路線。1901年に建造されたランドヴァッサー橋は、その中でも随一の絶景である。
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ジェンネの大モスク<マリ>
無数のトゲが表面を覆い尽くす
泥で築かれた巨大なモスク
アフリカ西部の共和国、マリのニジェール川にたたずむ街がジェンネ。ここには、日干しレンガで築かれたモスクが立つ。その外壁に、トゲのような多数の杭が刺さる理由とは?
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サンジャン大聖堂<フランス>
ロマネスクからゴシックへの
移行期に生まれた大聖堂
300年の歳月をかけて15世紀のリヨンに完成したサンジャン大聖堂は、ロマネスクとゴシックという2つの様式が折衷された、非常にユニークな建築物となった。
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ファテープル・シークリー<インド>
わずか14年で打ち棄てられた
ムガール帝国のはかない都
ムガール帝国の第3代皇帝アクバルは、男児の誕生を祝し、ファテープル・シークリーという新しい都を築いた。だが、ここに帝都が置かれた期間は、わずか14年だった。
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カンタベリー大聖堂<イギリス>
イギリス国教会の総本山は
異なる建築様式のミクスチュア
チョーサーが著した英文学の古典『カンタベリー物語』でも知られるカンタベリー大聖堂には、ロマネスクとゴシックという異なる様式で建てられた部分が混交している。
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Column
今日の絶景
この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!
2015.08.16(日)