音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!
さて、近々リリースされるラインナップから、彼らが太鼓判を押す楽曲は?
【次に流行る曲】
こぶしファクトリー
「ドスコイ!ケンキョにダイタン/
ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入りVer.)」
デビュー作にしてトリプルA面という快挙!
伊藤 今回はこぶしファクトリーのメジャーデビューシングルです。
山口 すいません。全くの不勉強分野です。
伊藤 まぁ、これからデビューのアイドルなので知らなくて当然っていえば当然です。彼女たちはハロー!プロジェクトの一員なんですけど、まだ研修生ユニットという立ち位置なんです。やっぱり、つんく♂プロデュースってことですよね。
山口 つんく♂は、シャ乱Qのデビュー前から知っていますし、同世代感のある音楽家の成功パターンとしてリスペクトしています。
伊藤 声帯全摘のニュースがありましたが、どのように見ていますか?
山口 彼はシンガーでもあるのでショックでしょうし、もう歌が聞けないのは残念ですが、一方でドラマティックな人生だなと思います。映画になりそうですよね。
伊藤 なるほど。こぶしファクトリーに話を戻しますが、デビュー作にしてトリプルA面という豪華さ、ハロプロの力のいれ方が窺えますね。
2015.08.30(日)
文=山口哲一、伊藤涼