Magnificent View #663
モノ湖(アメリカ)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
カリフォルニア州にあるモノ湖は、北米で最も古い湖の一つといわれる。その誕生ははるか76万年前にまでさかのぼると考えられている。
歴史の長さもさることながら、この湖の特徴はなんといっても、水中から石灰岩の柱が延びる神秘的な景観。塩分濃度の高いモノ湖にはカルシウムが大量に溶け込み、湖底から炭酸水が湧き出していることから、水中で石灰石が固まり、ご覧のような石灰柱が生成されるのだという。
水中にあったものが水面より上に出ているのは、ロサンゼルス市水道局が1941年から約50年間、この湖に注ぐ川を水源として利用していたことで、湖水量が減少してしまったため。現在、水量は少しずつ元に戻りつつあり、将来は湖面が元の位置まで戻ることが予想されている。
つまり、この絶景も水面下に没してしまうわけだが、自然の状態に戻るのだから、それは歓迎すべきことだと言えるだろう。
文=芹澤和美
