ものを見る確かな目を持つスタイリストが、自宅で愛用するアイテムとは?

 インテリアスタイリストの中林友紀さんから、日々の暮らしをより豊かにしてくれる存在感のある器や心躍る色で彩るダイニング空間の上質アイテムをお伺いしました。

» 第2回 個性的なポットや黄色のカトラリー
» 第3回 沖縄の陶芸作家によるコーヒー豆柄のカップ

心動かす個性的な形や色をスタイリングで遊んでいます

「わりと癖のあるものが好きですね。華奢なものよりは太い頑丈なもの、いびつな感じのものが好きです。強い個性を持つアイテムに出会ったときは、家にあるものを思い浮かべてみて、組み合わせられるな、使いこなせるなと思えば、迷わず買います」

 形や色など、もの選びにはルールを設けず、心惹かれたものをスタイリングで遊ぶのが楽しいという中林さん。ふと手が伸びるものには、色の綺麗なものが多いと言う。

「たとえば、『リベコ』の季節もののキッチンタオル。黄緑にパープル、ブルーにオレンジといった斬新な色の組み合わせが可愛くて。見かけるとつい買ってしまい、何枚も持っています。『リース』のミルクパンはホーローではあまり見かけないカーキ色に惹かれて購入したのですが、インディゴブルーやオレンジのタイプも出て、それも悔しいくらい可愛い。『SABRE』のカトラリーは、昔パリで大量購入したもので、ヘリボーン柄やトワレ柄の朱赤やグリーン、青などあえて色違いで揃えています」

 スタイリングにはルールはなく、一つの愛着のわくアイテムから広がり遊べるものなのだと教えてくれた中林さん。これからのお買い物がもっと楽しくなるアドバイスだ。

※次ページ以降で中林さんのオススメする各アイテムを詳しくご紹介します。

2015.04.07(火)
text=Shizu Sakihama
photographs=Shinsaku Kato
styling=Makiko Iwasaki