#038 Gili Islands
ギリ3島(インドネシア)

ネイチャー系ビーチ好きにとってのパラダイス

ギリ・メノーはネイチャー度がグンとアップ。ギリ・トラワンガンからボートで気軽に訪れることができます。島と島の間は潮流が速いので泳いで渡るのはNG。

 バリ島の東約50キロに位置するロンボク島は、“第2のバリ島”と目されている存在です。そのロンボク島の北西沖に浮かんでいるのが、ギリ3島。

 “ギリ”とはロンボク島のササック族の言葉で“小島”を意味し、中心的存在のトラワンガン、いちばん小さなメノー、最初に観光地化に着手(いつの間にか失速?)したアイルの3つの島々からなります。

 きらきら光るラムネ色の浅瀬に浮かぶ小さな島々。ギリ3島は観光スポットよりも無垢な自然を優先したいネイチャー系ビーチ好きにとって、まさにパラダイスです。

ギリ・トラワンガンの東側にあるレストランやバー、ステイ先が集まるエリア。

 聞くところによると、30年前までは無人島で、スラウェシ島の海に生きるブギス族の人々によって発見されたとか。それからまもなく冒険心溢れるバックパッカーによって見出され、“パーティー・アイランド”として評判が広まりました。

 今では“パーティー・アイランド”といっても、タイのパンガン島のフルムーン・パーティーのようにビーチで一丸となって大はしゃぎというノリではなく、ギリ・トラワンガンの中心部のバーやクラブが夜遅くまで盛り上がっている程度ですが。

 それにしても、ネットも発達していない頃からバックパッカーの美しいビーチに対する嗅覚とネットワークは驚くべきものですネ。

ギリ・トラワンガンの中心部では海側に椰子葺き屋根のハットが並び、ぐうたら過ごすリゾーターの姿が。

2014.12.27(土)
文・撮影=古関千恵子