日本における建築家たちの業績を展観

黒川紀章「ヘリックス・シティ」透視図 1961 ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵 Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais / Georges Meguerditchian / distributed by AMF

 一方の日本の現代建築も、東日本大震災を経て、オリンピックを前に、どのような都市造りを目指すのかを総括し、考え直すフェイズに入っているようだ。

 今展ではパリ国立近代美術館副館長のフレデリック・ミゲルー氏を監修・キュレーターに迎え、戦後の焦土と化した国土が復興し始めた1945年から2010年までの65年間に遂行された、重要な建築家たちの150を超えるプロジェクトを考察し、戦後日本建築史を紹介する。

『ジャパン・アーキテクツ 1945-2010』
会場 金沢21世紀美術館(石川・金沢)
会期 2014年11月1日(土)~2015年3月15日(日)
料金 一般1,000円(税込)ほか
電話番号 076-220-2800
URL http://www.kanazawa21.jp/

橋本麻里

橋本麻里 (はしもと まり)
ライター/エディター。1972年生まれ。明治学院大学非常勤講師。近著に『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、共著に『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』(講談社)、『恋する春画』(新潮社)など。

Column

橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」

古今東西の仏像、茶道具から、油絵、写真、マンガまで。ライターの橋本麻里さんが女子的目線で選んだ必見の美術展を愛情いっぱいで紹介します。 「なるほど、そういうことだったのか!」「面白い!」と行きたくなること請け合いです。

2014.12.13(土)
文=橋本麻里