ここ最近、国内承認のニュースや、ジェネリック薬の販売 などのニュースが目立つ低用量ピル。そんなピルの最新情報について、丸の内の森レディースクリニック院長・産婦人科専門医の宋 美玄先生に伺いました。
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全世代において保険適用のピルが
――低用量ピルの承認や発売開始のニュースが目立ちますが、宋先生が注目しているトピックを教えてください。
9月1日に、海外で広く使用されていた低用量ピル「マルシロン」が国内で販売開始されたことで、第1世代から第4世代まで、全世代において保険適用のピルが出揃いました。これは生理痛などに悩む患者さんにとって、大きな変化なのではないかと思っています。
――改めて、ピルの第1世代~第4世代の種類について教えてください。
低用量ピルは、含まれるプロゲスチン(黄体ホルモン)の種類によって第1~第4世代に分類されていて、さらにその中でも、避妊目的の「OC」と、治療目的の「LEP」に大別されます。
第1世代のピルはノルエチステロンという黄体ホルモンが含まれていて、生理痛緩和と経血量減少に強みがあり、第2世代の黄体ホルモン「レボノルゲストレル」は不正出血が少なく済む傾向が。第3世代のデソゲストレルはニキビや肌荒れが気になる人に、第4世代のドロスピレノンはむくみにくくPMSに比較的効果がある……と、それぞれ世代によって特徴があり、医師と相談しながら自分の体質に合うピルを処方されます。
――自分の身体に合うピルが、どの世代でも保険適用により比較的安価に手に入るというわけですね。
まさにそうです。これまで第3世代には保険適用の低用量ピルがなかったので、例えば他の世代のピルで肌荒れをしてしまい、「(肌荒れしにくい)第3世代のピルを使いたい」という患者さんは、治療目的であっても、避妊目的で使用される「OC」のピル「マーベロン」や「ファボワール」を自費診療で購入せざるを得ませんでした。
9月以降、全世代で保険適用のピルが揃ったことで、「あなたの身体に合うピルはもう、(保険適用の範囲内で)ご案内できるものがないですね…」といった事態は、ほぼなくなるのではないでしょうか。
