デビュー当時は、求められることに追いつけていないような不安を感じ、がむしゃらに頑張っていた時期もあったという黒木さん。経験を重ねた今、少しずつ身につけた力の抜き方と、人と心地よい関係を築くために大切にしていることとは。最新作『本当にあった話(の話)』について伺いました。
若手の監督と仕事をしてみたいという気持ちがずっとあった
――民放連賞を受賞したドラマ「銀河の一票」や、映画『時には懺悔を』など、話題作への出演が続いています。その中で今回、映画『本当にあった話(の話)』への出演を決めたきっかけを教えてください。
これまでにお仕事をご一緒したことのない、若手の監督と仕事をしてみたいという気持ちがずっとあったんです。さらに今回は、水上さんや(佐々木)蔵之介さん、小池(栄子)さんという個性豊かで存在感のあるメンバーが集まっている。不思議な部分が多いこの台本をどのように作り上げていくのだろうと興味を惹かれ、その過程が見てみたいと思い、お引き受けしました。
――黒木さんが演じた米良は現在の自分を取り巻く状況や、俳優としての状況に満足していない人物です。どのように役をつくっていきましたか?
作品によって役作りの仕方は色々で、ビジュアルから考えることもあります。今回は最初に武井監督から米良のプロフィールをいただいたんです。どのような育ち方をし、どんなコンプレックスを抱えてきたかといったことなどが書かれていて。それを中心に据えて作り上げていきました。
――監督が考えたそのプロフィールは黒木さんの解釈とも一致していましたか?
そうですね。もともといただいた役について自分で解釈することはないのですが、あまり齟齬はなかったです。
