ここ数年で新たな選択肢が増え始めている、避妊方法や月経困難症などの治療方法。後篇では低用量ピル以外の避妊・治療方法について、丸の内の森レディースクリニック院長・産婦人科専門医の宋 美玄先生に伺いました。

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いま注目の「ミニピル」とは?

――低用量ピル以外の選択肢として、最近は「ミニピル」という薬も注目されています。これはどういった薬でしょうか。

 昨年6月、国内初の黄体ホルモン単剤経口避妊薬として「スリンダ錠28」が発売されたことで、「ミニピル」という言葉が一気に広まりましたね。ミニピルは低用量ピル(OC/LEP)とは異なり、エストロゲンを含まないのが特徴。血栓リスクや体質、生活習慣などが理由で低用量ピルが服用できない方でも安心して服用できる、画期的なピルです。

 ただし「スリンダ」は避妊薬としての承認。避妊に関するものは保険が利かないので、自費診療になります。私のクリニックだと「子どもがいるけど、これ以上の妊娠は控えたい」という40代以上の患者さんが処方を希望されているイメージがあります。

――「ミニピル」は自費診療になりますが、エストロゲンを含まない黄体ホルモン単剤で保険適用の薬はありますか?

 避妊薬として承認を取っていると「ミニピル」という名前になるのですが、黄体ホルモン単剤の保険適用薬だとジエノゲストがあります。主に子宮内膜症や子宮腺筋症に使われる薬で、ディナゲストと呼ばれる薬が先発薬として発売され、2022年に後発薬のジエノゲストが発売されました。こちらも相性が合えば生理が無くなる良い薬なのですが、ジエノゲストは1日2回服用する必要があるので、飲み忘れには注意が必要かもしれません。

 黄体ホルモン単剤の薬は、血栓症リスクが低いことから先述のように40代の処方が多いですが、例えば「避妊を希望しているわけではないが、ライフスタイルを改善するために」という方や、「低用量ピルは副作用が怖い」という親御さんの懸念から、10代のお子さんでもスリンダの処方を希望される方もいらっしゃいます。低用量ピルが合わなかった方に、新たな選択肢を提供してくれる薬です。

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