成都発着のツアーに初参加

 これまで筆者が神樹坪基地へ行く場合、主に2つの方法をとっていた。1つは、成都から約60キロメートル離れた都江堰(とこうえん)までバスか高速鉄道で行き、都江堰からタクシー、もしくは配車アプリDiDiの車で向かう方法。もう1つは、成都のバスターミナルから長距離バスに乗り、運転手に頼んで臥龍基地の近くで降ろしてもらう方法だ。

 今回は初めてツアーを利用した。ツアーと言ってもガイドは付かず、基本的に往復のバスの運行だけ。支払った料金は、往復のバス代と神樹坪基地の入場料込みで3498円(Trip.comで申し込んだ際、日本円の表示にしていたので日本円)。神樹坪基地の入場料だけで90元(約2000円)かかるので格安だ。

 当日、成都中心部の集合場所へ行き、バスの空いている席に自由に座った。外国人は筆者だけのようだった。バスは大型で快適。しかも座席でスマートフォンを充電できた。

 バスは午前7時過ぎに出発し、午前9時11分に神樹坪基地のツーリストセンターへ到着。ツーリストセンターと神樹坪基地の間を往復するシャトルバスの運賃20元は、ツアーの料金に含まれないため、ここで購入した。その後は自由行動。集合時刻の午後4時30分までに各自がバスに戻ると、バスは成都へ向け出発した。

福宝の観覧まで1時間、都江堰の施設は満員で入場できず

 神樹坪基地へ行く日は、中国の労働節の連休(5月1日~5日)と重ならないようにした。昨年、苦い経験をしたためだ。

 筆者はゴールデンウイークの休暇を利用して、昨年5月1日にパンダセンターの都江堰基地を訪れ、都江堰に宿泊した。ホテルの料金は通常の約3倍で、他のホテルも同様だった。5月2日は、DiDiの車で午前7時にホテルを出発。だが、途中で大渋滞に巻き込まれ、長いトンネル内で長時間にわたり、車がほとんど動かない状態が続いた。

 神樹坪基地にたどり着いたのは、出発から約2時間半後の午前9時半ごろ。園内は混雑していて、福宝の観覧に1時間以上並んだ。麺類などを販売するエリアも大混雑。しかも気温が高く、日差しも強かった(今年は涼しかった)。早めに園を出て、帰りの車をDiDiで手配しようとしたら、ことごとくキャンセルされた。困って職員に相談していると、子どもの世話をするボランティア活動で都江堰から来ていた学生たちに声をかけられ、都江堰へ戻る車に一緒に乗せてくれた。

 翌5月3日は、都江堰にある成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 都江堰野放繁育研究センター(熊猫谷)を予約せずに訪れたら、満員で入場できなかった。仕方なく都江堰から高速鉄道で成都へ戻り、5月4日に帰国した。

 中国では春節、労働節、国慶節に伴う大型連休がある。上野動物園で生まれた暁暁(シャオシャオ)と蕾蕾(レイレイ)の公開が雅安基地で9月29日に始まったので、今後、日本から四川省を訪れる人が増えるかもしれない。中国の大型連休中に行く場合は、入場券や宿泊施設、交通手段を早めに予約しておくことをおすすめしたい。

中川 美帆(なかがわ みほ)

パンダジャーナリスト。早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(17カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリア、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著に『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)がある。
@nakagawamihoo

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