日本からジャイアントパンダ(以下、パンダ)がいなくなり、パンダを好きな人たちの間では、中国にいるパンダへの関心が高まっています。一方、中国では新たなパンダの飼育施設が次々とできました。それらを含む施設を単独で訪れた筆者が、会えたパンダたちと各施設への行き方を紹介します。前回は、四川省の綿陽市にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター綿陽基地」。今回は、同じく綿陽市で2025年6月28日に開園した「北川ジャイアントパンダ動植物園」です。
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マレーシア生まれとオーストラリア帰りのパンダが生活
北川ジャイアントパンダ動植物園(以下、北川パンダ動植物園)が位置するのは、四川省綿陽市の北川羌(チャン)族自治県。羌族は中国の少数民族だ。
北川羌族自治県には野生のパンダが生息しているとみられ、近年も赤外線カメラでその姿が撮影されている。成都ジャイアントパンダ繁育研究基地で人気のメスの北川(ベイチュアン)は、野生下で生まれ、北川で保護されたパンダだ。
北川パンダ動植物園は2025年6月28日、正式に開園した。同園のWeChat公式アカウントの投稿によると、敷地面積は約480ムー(約32ヘクタール)で、4000年にわたる禹羌文化(禹文化は夏王朝の創始者とされる禹にまつわる文化、羌文化は羌族の文化)と動植物園の融合・発展が特色だという。動植物の観察、自然学習、国際交流、レジャーなどを一体的に楽しめる施設とのことだ。
パンダについては、中国ジャイアントパンダ保護研究センター(以下、パンダセンター)と提携しており、パンダが来る前にパンダセンターの職員が現地調査をしたこともある。
パンダが北川パンダ動植物園に来たのは、正式開園の2025年よりも前のことだ。2024年11月23日にフィンランドから帰国した華豹(ファーバオ)と金宝宝(ジンバオバオ)が滞在し、隔離検疫を受けた。
