周囲三方を海に囲まれた函館は、豊かな漁場と北前船の寄港地として栄えた歴史の中で、多様に発展した食文化が根付いています。後篇では「OMO(おも)5函館by 星野リゾート」(以下、OMO5函館)で大人気の朝食ビュッフェ、街を愛してやまないスタッフが案内する朝の自由市場めぐりを中心にご紹介します。
OMO5函館では、函館の街を象徴するダイニングで、函館ならではの食材をふんだんに味わえる朝食ビュッフェが大人気。ダイニング中央には、五稜郭をイメージしたライブキッチンがあり、目の前で仕上げた料理を星形のカウンターで提供。
明るく開放的な空間には、イカ墨染めのアートボードや漁網の照明などを配し、豊富な漁場に恵まれた函館の海をイメージしています。
五角形のビュッフェ台には、メインの「海鮮ファイブスター」がズラリ。薬味を混ぜ込んだ酢飯に好みの具材をたっぷりのせてつくる海鮮丼、北国ならではの炙り焼き、昆布・蟹・貝類の出汁でいただく潮ラーメン、鱈の昆布締めと蟹の寿司、函館本線の駅弁として考案された阿部商店の元祖 森名物「いかめし」は、必食です。
ほかに、色とりどりのプチパンやフレッシュな野菜サラダ、卵料理などの洋食もいろいろ。時間に余裕を持って楽しむのが吉です。
なお、2025年3月31日まで、函館名物のイカを食べ尽くす「冬のイカまつり」を開催。朝食ビュッフエでは種類豊富なイカ料理を提供するほか、パブリックエリア「OMOベース」では、ナイトタイムに生ビールとともに楽しめる「イカゴロディっプポテト」、ショップに特設する「イカマルシェ」では15種類のイカの商品を販売。さまざまなシーンでイカのおいしさに出合えます。
2024.11.15(金)
文=伊藤由起
写真=志水 隆、伊藤由起