この記事の連載
「OMO5函館」by 星野リゾート【前篇】
「OMO5函館」by 星野リゾート【後篇】

北海道屈指の観光地・函館は、異国情緒あふれる街並みや、100万ドルの夜景、五稜郭、海鮮充実の市場など、見どころがいっぱい。限られた時間でとことん楽しむべく、ホテル独自の市内循環バスが無料で利用できる「OMO(おも)5函館by 星野リゾート」(以下、OMO5函館)を拠点に、主要観光スポットをめぐりました。

無料周遊バスで函館を120%楽しむ
函館は、数々の有名観光地が点在するオシャレでディープな港町。しかし、地図からイメージするよりも北の大地はずっと広大で、函館も意外と広い。滞在時間がいくらあっても足りません。
そこで、「王道を楽しんでもらいつつ、期待値を上回る函館観光を提案したい」というOMO5函館が提案するのが、宿泊者限定の市内循環バス「函館ぐるぐるフリーバス」を駆使した観光スポットめぐりです。



「函館ぐるぐるフリーバス」は、宿泊期間中――つまり1泊2日なら2日間は何度でも利用可能で乗り降り自由(ホテル出発分のみ予約制)。約1時間ごとに市内をぐるぐる巡り、徒歩での移動時間も短縮できるため、効率よくストレスフリーな観光が叶います。市電(路面電車)を組み合わせれば、1泊2日ですべての主要観光スポット+αをめぐることも可能です。
バスは、夜景が魅力の「函館山ロープウェイ乗り場」、赤レンガ倉庫が並ぶ「ベイエリア」、レトロな西洋建築が点在する「元町エリア」、歴史スポット「五稜郭公園」、海鮮大充実の「はこだて自由市場」など、主なスポットへ3つのルートで直接アクセス。利用しない手はありません。



函館は、幕末の開港にともなう外国人居留地の形成、五稜郭の建築と戊辰戦争、赤レンガ倉庫群の建築といった出来事を通じて、独特の異国情緒が漂う港町です。
五稜郭は江戸末期に築かれた西洋式の星形要塞で、蝦夷地の防衛拠点でした。それがのちに戊辰戦争の最終局面(箱館戦争)の舞台となり、明治政府による新しい時代の幕開けを象徴する場所となったのです。
現在の五稜郭は公園として整備され、春の桜、秋の紅葉、冬は堀を電球で装飾し“光の星”を浮かび上がらせるライトアップなどで人気を集めています。


ベイエリアの赤レンガ倉庫街は、ショッピングや食事、イベントなどが楽しめる複合施設として賑わっています。冬の一大イベント「はこだてクリスマスファンタジー」は、巨大クリスマスツリーやイルミネーション、花火などを目当てに多くの人が訪れます。




元町エリアは、かつての外国人居留地。函館ハリストス正教会、旧イギリス領事館、カトリック元町教会といった西洋建築が立ち並び、歴史散歩が楽しめます。函館が生んだスター、北島三郎さんの出身校もこのエリアにあるんですよ。
函館山は、かつては海に浮かぶ小島で、長い年月の間に砂や土が堆積して陸地に繋がり、あの特徴的なくびれのある地形が生まれたのだとか。くびれの部分が繋ぎ目(砂州)なんですね。
日が暮れると、宝石のような街灯りと漆黒の海のコントラストが独特の絶景を生み、イカ釣り漁船が灯す漁火や、ときには麓の教会の鐘の音も相まって、なんともロマンティック。何かのドラマが始まってもおかしくない、うっとりするような雰囲気に包まれます。
2024.11.15(金)
文=伊藤由起
写真=志水 隆、伊藤由起