日本からジャイアントパンダ(以下、パンダ)がいなくなり、パンダを好きな人たちの間では、中国にいるパンダへの関心が高まっています。一方、中国では新たなパンダの飼育施設が次々とできました。それらを含む施設を単独で訪れた筆者が、会えたパンダたちと各施設への行き方を紹介します。今回は成都ジャイアントパンダ繁育研究基地です。
» #1 専門家も“レジェンド”と称すパンダが暮らす「綿陽基地」
» #2 豊かな自然の中でじっくり観覧できる「北川パンダ動植物園」
» #3 「シャンシャンが一番かわいい」現地のファンも熱狂!「雅安基地」
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地(以下、成都基地)は四川省の省都・成都市に位置する。成都の中心地からアクセスしやすい上、メスの和花(フーファ)の爆発的な人気もあって、園内は混雑しがちだ。
筆者はこれまで和花の観覧列に4回並び、和花の顔が見えたのは2023年6月13日の1回だけ(参照:2時間並んで観覧時間は3分 中国でパンダブームを巻き起こすアイドルパンダ「和花」の魅力)。今年4月28日は土砂降りの中、1時間近く並ぶも、和花の姿は全く見えなかった。
今回は、4月28日と5月1日に成都基地を訪れた。主な目的は、和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれたパンダたちに会うこと。良浜(らうひん、リィァンバン)と娘の結浜(ゆいひん、ジエバン)、彩浜(さいひん、ツァイバン)、楓浜(ふうひん、フェンバン)の計4頭が2025年6月28日に成都基地へ渡り、アドベンチャーワールドにはパンダがいなくなっている。
結浜、彩浜、楓浜を観覧できなかった
筆者が4月28日に成都基地内のパンダ舎「明月館」の屋外の観覧通路を歩いていると、楓浜のグッズを身につけた女性が、ある方向を見つめていた。日本から来た方だと思い、タイミングを見計らって声をかけると、「良浜がいますよ」と教えてくれた。
良浜のネームプレートは出ていない。しかも良浜がいる場所は、観覧者がいるエリアからかなり離れていて、間にはくもった仕切りもある。筆者が訪問する数時間前に、中国の人が良浜の居場所を日本語でSNSに投稿していたので、ある程度は把握していたつもりだったが、現地へ行くと予想以上に分かりづらかった。
一方、結浜と楓浜を観覧することはできなかった。成都基地では、複数のパンダを交代で公開するケースや、気候やパンダの体調などによって公開しないケースがある。室内に公開設備がないパンダ舎もある。そのため、目当てのパンダに会えるとは限らない。
彩浜は、未公開エリアにあるパンダ舎「星雨館」にいることになっていた。9月下旬現在も、それは変わらない。
