日本からジャイアントパンダ(以下、パンダ)がいなくなり、パンダを好きな人たちの間では、中国にいるパンダへの関心が高まっています。一方、中国では新たなパンダの飼育施設が次々とできました。それらを含む施設を単独で訪れた筆者が、会えたパンダたちと各施設への行き方を紹介します。今回は中国ジャイアントパンダ保護研究センターの臥龍中華ジャイアントパンダ苑神樹坪基地です。

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» #2 豊かな自然の中でじっくり観覧できる「北川パンダ動植物園」
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韓国生まれのパンダの前には多くの人が

 中国ジャイアントパンダ保護研究センター(以下、パンダセンター)の臥龍中華ジャイアントパンダ苑神樹坪基地(以下、神樹坪基地)は臥龍自然保護区に位置する。この自然保護区には、野生のパンダも生息している。

 臥龍の地は、2008年5月12日に発生した四川大地震で大きな被害を受けた。圧死したパンダもいる。その後、神樹坪基地が香港の支援で建設され、2016年5月に正式に開園。臥龍復興の象徴的なプロジェクトとなった。

 筆者が今年4月30日に神樹坪基地を訪れると、韓国のエバーランドで生まれたメスの福宝(フーバオ)の前に人だかりができていた。観覧者の数は、園内のパンダの中で圧倒的に多い。テレビカメラのような大きなカメラや一脚、三脚を持つ人も複数いた。福宝は韓国で大人気になり、2024年4月から中国で暮らしている。(参照:Red VelvetにNCT、IVE…K-POP スターはじめ国民を虜にしたパンダの フーバオ。中国出国後も異例の注目度)(参照:韓国で初めて生まれたパンダ、フーバオの“最後の3カ月間”に密着 『私の親愛なるフーバオ』の監督が目指した“放送局が撮れない映像”とは)

 中国でも福宝の存在感は大きい。神樹坪基地は、四川省の省都・成都から約110キロメートル離れている。豊かな自然に恵まれている半面、車を運転できないとアクセスしづらかった。園内に食事を提供するエリアはなく、筆者が2017年3月に訪れた際は園内は閑散としていて、観覧者よりも職員のほうが多いほどだった。

 それがこの数年間で様変わりした。すべて福宝の影響だとは言えないが、園内には麺類やおでんを提供するエリアがオープン。成都からのアクセスは飛躍的に向上し、周辺の宿泊施設には「福宝」の文字と共に福宝の大きな写真が掲げられている。

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