Day2:マニラからわずか1時間、大自然の島でジャングルを満喫

ダイヤモンド・ホテルのページボーイはかわいい女性でした。日本ではほとんど見られないページングの呼び出しがクラシックでいい感じ。

 時差がマイナス1時間なので、夜遊びもなんのその。翌朝は、宿泊したマニラ湾を望む海岸の大通りにあるダイヤモンド・ホテルを朝7時半には出る。キュートなページボーイに見送られて元気に出発。マニラから約1時間のフライトで、7000以上の島があるフィリピンで10番目の大きさを誇るボホール島へ。緑濃いジャングルの中を流れるロボック川をゆったりと下るトラベル・ビレッジ(Travel Village)のランチクルーズは、生演奏付き。途中の桟橋で、地方の踊りを見せてくれたり、サービス満点なフィリピンのホスピタリティが楽しめる。

ロボック川に浮かぶクルーズ船。この川には夜ともなれば、ホタルがまるでクリスマスツリーの電飾のように乱舞するところも。その様は圧巻。
左:船上のブッフェは串焼きや野菜を使った前菜など種類も豊富。
右:船から地元の踊りを楽しめる。カラフルな衣装が似合う。最後は手を振って見送ってくれた。

 ボホール島でぜひ見たいのが世界最小のメガネザル「ターシャ」だ。成長しても体長は10センチほど、夜行性なので昼間はほとんど木の上で眠っているような感じ。乱獲等で絶滅危惧種なうえとてもデリケートで、人が触ることやカメラのフラッシュがストレスとなり、ケージに頭をぶつけて自殺をしてしまうという。保護センターで遠目に見たつぶらな瞳は、まるでビー玉のように輝いていた。木の上で丸まった、眠そうな顔もまたかわいい。

一瞬どこにいるのかと思うほど小さいターシャだが、その目力は抜群。

 もう一つボホール島のシンボルとも言えるのがチョコレート・ヒル。その麓のアドベンチャー・クラブでは、木の上を綱渡りのように渡るアクティビティなどをハーネスを付けて行うキャノピー・ウォークができる。ウォークというよりエクササイズという運動量だが、全部を渡り終えるとかなりの達成感だ。心地よい疲れの夕暮れ、幻想的なチョコレート・ヒルが頂から見えた。

予想以上の運動量のキャノピー・ウォークをこなして、展望台に上がると、そこには夕景に浮かび上がるチョコレート・ヒルが見えた。

2014.08.05(火)
文・撮影=小野アムスデン道子