化学生物、遺伝医療の専門家たちの活躍

■Rosa Vásquez Espinoza/ロサ・バスケス・エスピノサ(ペルー)

ミツバチを救い、先住民主導のアマゾンを守る

 化学生物学者のロサ・バスケス・エスピノサ氏は、アマゾンの森林破壊とハリナシバチの減少を初めて科学的に関連付けた。ハリナシバチは固有植物種の重要な花粉媒介者であり、食料の確保を通じて人々の生活に恩恵をもたらす貴重な存在だ。

 彼女のリサーチの功績はリナシバチの法的保護だけでなく、その法的権利の認定にもつながった。ロレックス賞の受賞により、ペルーのアマゾンにおいて彼女が心血を注ぐ、先住民主導のハリナシバチ保護生息地回廊の拡大へと繋がるだろう。

■Pardis Sabeti/パルディス・サベティ(米国)

遠隔地域コミュニティにおける疫病予防の拡大

 西アフリカにおけるウイルス流行やパンデミックの最前線で数十年にわたり活動を展開してきた遺伝医学者のパルディス・サベティ氏。彼女は感染症の検出と封じ込めに革新的な技術やアルゴリズムを応用。その専門知識は感染症拡大のリスクが高い国々の現地パートナーのトレーニングなどに役立っている。

 今後、彼女が主導するシエラレオネの遠隔地域コミュニティで運用できる携帯型診断ツールの開発と実証試験が実現されることだろう。この大いなる可能性を秘めたツールは、流行が大規模に広がる前にウイルスを発見し、何百万人もの命を救う貴重なものとなることが期待されている。

 栄誉に輝いた5人の受賞者たちが、ロレックス賞をきっかけにますます活躍する姿をこれからも注目していきたい。