大切な預かりものとして扱いながら、一緒に年をとっていく
「展覧会で『鑑賞』するのももちろん楽しいんですが、毎日見るものって、よく見える日もあれば悪く見える日もあって、1日だけ、1時間だけ見るのとは違う。こちらのコンディションでも変わるし、集積された体験によっても変わっていく。
大切な預かりものとして扱いながら、一緒に年をとっていく、経験値を積み重ねていく。ただ見るだけよりも、ちょっと楽しみが増えるんじゃないかなと思っています」
それこそ、アート作品を自分の家に置く一番の醍醐味ですね! 私たちCREA編集部員も、「橋本さんと一緒に古美術を買いに行くツアー」というのをやりたいと画策しています。
橋本さんのトークがみっちり詰まった60分間、お客さんたちの満足度もとても高かったようです。アンケートでは、ぜひ第2弾を、とのリクエストもいただきました。
皆様、ご来場ありがとうございました!
そして橋本麻里さん、ありがとうございました!
橋本さんには、発売中のCREA8月号の京都特集でも、執筆いただいています。テーマは「背筋も凍る幽霊画」! 京都を代表する幽霊画の解説で、ゾゾーッと涼しくなってください!
「根津美術館さんで美術品を見せるなんて恥ずかしいです……なんて言いながら、持ってきたんですが」。橋本さん自身のコレクション「紺紙金字経」を会場に展示。
2014.07.21(月)
撮影=鈴木七絵