ザ・ペニンシュラ東京の看板レストランで、梅雨の憂さを晴らす!

ヘイフンテラス
メニュー名:アラカルト

鮑とナマコの五穀米ソース煮(1名様用) 3,880円。

 あぁ美味しいものが食べたい! と爆発してしまったのは、モヤモヤがたまっていたからでしょうか……。梅雨どきは部屋に湿気がたまるだけでなく、体にも水分やら何やらが「たまり」がち。そんなときには、思い切って爆発するのもいいものです。ただし暴飲暴食は百害あって一利なし。多少お値段は張っても絶大な満足感を得られるお料理を堪能して「爆発した実感」を味わうのが、私は好きです。美味の幸福感に酔っている間に軽くなったお財布を見れば、とても明るい気持ちで「明日から頑張ろう!」と思えます(笑)。 

 そんなわけで行ってきたのは、東京・日比谷の「ザ・ペニンシュラ東京」です。2階にある看板レストラン、伝統的広東料理がいただける「ヘイフンテラス」。ハレの日のお食事会にはもちろん、欲張り女子が美食とストレス発散を同時に叶えたいときにもぴったり。豊富なメニューから自分好みのお料理を選んでコースを組み立てるという贅沢を実行すれば、大抵の腹の虫はおさまります。

「ヘイフンテラス」のアラカルトメニューは、海鮮や乾物を生かした広東料理から季節の食材を生かした独自のもの、誰もが知っているオーソドックスなお料理など、実にバラエティー豊か。何をどうやって選ぼうかとシャンパンを飲みながら考えていると、旅の計画を練っているときのような楽しさを感じます。

キクラゲとカンゾウのグレープフルーツソース和え 2,480円。

 メニューの中から迷わずに選んだのは、「キクラゲとカンゾウのグレープフルーツソース和え」。いかにも体によさそうですが、カンゾウ(リコリス)って胃薬などに使われている生薬ですよね? と興味津々で注文してみると、見た目はクタッとしたオレンジ色の百合の花のようで、食べてみるとシャキッとした食感とほのかな甘味があります。こちらはグレープフルーツの酸味が全体を爽やかにまとめた、サラダ感覚のヘルシーな一品でした。まさに前菜にぴったり!

 そのほかに注文したのは、「天然スッポンとツブ貝 鶏肉入り蒸しスープ ココナッツの器で」(6/30までのメニュー)と「ハタフィレと金華ハムの合わせ蒸し 上湯ソース」と「鮑とナマコの五穀米ソース煮」。広東料理の得意なお店に来たからには鮑(アワビ)とナマコを食べずに帰れません! 〆は「海老子入り煮込み伊府麺 蟹肉あんかけ」、そしてデザートは「ツバメの巣」です(スッポン、鮑、ナマコ、ツバメの巣……明日はお肌ピカピカだ!)。

<次のページ> 毎日食べ続ければ、楊貴妃級の美女に!?

2014.06.27(金)
文=小松めぐみ