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「白目カット」は、いろんな表情に挑戦しました!

 

――同時撮影とはいえ、「映画版」と「ドラマ版」の監督は異なります。現場での演出の違いはありませんでしたか?

 撮影は「ドラマ版」からのスタートだったこともあり、そこでえみかちゃんのイメージというかキャラを固めることができました。その状態で「映画版」の撮影も始まったので、松田(礼人)監督は自由に演じさせてくれました。「絶対、こうしなきゃいけない」ということは、決まっていませんでしたが、細かい表情だったり、コミカルな動きといったものは、監督さんによって、いろんな意見があったようにも感じます。台本では「白目になる」と書いてあっても、「ちょっと白目以外の表情も」という監督もいらっしゃって、口をポカーンと開けた表情にも挑戦しました。どの表情が使われているのか、私も分からないですけれど。

――「映画版」でも一度登場した、「ガーン」と衝撃を受けたときのえみかの白目カットは、「ドラマ版」での見どころのひとつになっています。

 最初、自宅の鏡の前で練習しようと思ったのですが、白目のときの表情って鏡では上手く見えないんです。だから、携帯の動画で撮りながら、確認していました。決して怖くは見えない、ギリオモロ可愛い白目を目指して、練習しましたが、「ドラマ版」では何度もやっているうちに、練習とは違う表情になってきて……。もしかしたら、オモロ可愛くない可能性もあるのですが、それも含めてO.A.がドキドキで楽しみです。

――さほ子役の畑 芽育さん、皇太役の大橋和也(なにわ男子)さんの印象は?

 いろんな作品を見ていた芽育ちゃんは、本当に明るくて太陽みたいな子です。休憩時間も、みんなと元気に喋っているんですけれど、いざ「本番!」となると、一気に人見知りで自信のなさそうなさほ子に変わるんです。その切り替えが凄すぎて、「そのスイッチ、どこで押しているんだろう?」と思うほどでした。

 大橋さんはテレビで見たまんまの優しくて気さくな方! 皇太とのシーンが初日で緊張していたんですが、大橋さんがテレビのまんますぎて、逆に親近感湧いちゃったぐらい(笑)。幼馴染の設定だったので、演じるうえでとても助けになりました。

2025.09.16(火)
文=くれい響
写真=平松市聖
スタイリング=松尾正美
ヘア&メイク=舩戸美咲