人生は一度きり。当たって砕けたほうがいい

そんな白岩さんの元には、恋愛や進路について相談をしにくる男友達も。
「学生時代は好きな子や将来のことについていろいろと相談を受けましたね。僕からのアドバイスは、基本的に否定せず『いいじゃん! 一度ぶつかってみなよ』と応援することが多かったです。例え失敗したとしても、挑戦してみないと向いているか向いていないかわからないじゃないですか。人生は一度きり。当たって砕けたほうがいいと思っています」
そう言いながら、「僕自身は相談できなかったんですけどね」と振り返る。その表情は、少し寂しそうにも見えた。

「学生時代はサッカーのクラブチームに入っていたので、放課後に練習に行って夜中に家に帰る生活を中学3年まで9年間続けていました。その間は家族との時間をまともに過ごすことができなくて。自由に過ごしていた周りの友達にちょっと嫉妬していたというか、寂しさがあったんです。今でもその9年間は、自分の中で空白になっています」
当時の心の隙間を埋めるように、現在は多忙な毎日の中でも、家族との時間を大切に作るようにしているとか。

「僕は洋服が好きなので、兄弟に譲ったりすることもありますし、家族とご飯に行くことも多いです。JO1のライブにはほとんど来てくれていて、『アズワン/AS ONE』の試写にも家族全員が来てくれました。何かあるたびに『頑張ってね』と定期的に電話してきてくれます。
特に母親はめっちゃ家に来るんですよ。僕は洗濯にこだわりがあるし、一緒に洗いたくない洋服もあるから『やめてね』と言っても、毎回洗濯機を回しちゃうんです。気持ちはありがたいんですけどね(笑)。愛をたくさんもらっているので、恩返しできたらと思っています」
2025.09.10(水)
文=松山 梢
撮影=平松市聖
ヘアメイク=佐々木 美香
スタイリスト=岡本 健太郎