冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、岩手県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
» #01 内間木洞の氷筍
» #02 ひろのまきば天文台
» #03 一関のもち文化
» #04 スノーピーク陸前高田
» #05 はなまき星めぐりの夜
» #06 もりおかイルミネーションブライト
» #07 浄土ヶ浜
» #08 猊鼻渓
» #09 高松公園 高松の池
» #10 歴史公園えさし藤原の郷
◆内間木洞の氷筍
内間木洞は、久慈市山形町にある巨大鍾乳洞で、岩手県指定の天然記念物。洞内には約920平方メートルの大空洞「千畳敷」や、巨大な陥没孔「洞内ドリーネ」、国内最大規模の地面から伸びるかのような氷の柱や氷筍などが見られる。
内間木洞は、総延長6,350メートル以上もある国内有数の長さを誇る鍾乳洞で、普段は公開されていないが、夏と冬の年2回だけ一般公開される。冬の一般公開では、洞内の天井から落ちる水滴が地面で凍り、筍のように成長した神秘的な氷筍の群生を観察することができる。
開催日:2025年2月9日(日) ※例年2月第2日曜日「内間木洞氷筍観察会」
内間木洞の氷筍(うちまぎどうのひょうじゅん)
所在地 岩手県久慈市山形町小国
https://www.city.kuji.iwate.jp/kanko/kanko/uchimagido.html
◆ひろのまきば天文台
ひろのまきば天文台は、平成19年度冬季全国星空継続観察において日本一の星空観察適地に選ばれた、北日本最大級の反射式望遠鏡で天体観測ができる施設。洋野町大野にある「おおのキャンパス」に隣接する広大な牧場の丘に建っており、周りを遮ることのない満天の星をひとり占めできる空間が広がっている。
乾燥した冬の夜空は空気の透明度が高く、星空鑑賞には最適の季節。天体観測ドームや流星群観測会などのイベントも多数開催されている。多くの参加者が、夜空にこんなに星があるのかと思うぐらい、星がたくさん見えると口をそろえるという。この冬、日本一の星空を眺めてみては。
星空観察開催日程: 毎週金、土、日
※12月29日~1月3日と臨時閉館日を除く
ひろのまきば天文台(ひろのまきばてんもんだい)
所在地 岩手県九戸郡洋野町大野66-8-142
https://ohnocampus.jp/search_facility/hirono-makiba-tenmondai/
2024.12.28(土)
文=CREA編集部