冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、宮城県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!

» #01 蔵王の樹氷
» #02 伊豆沼の渡鳥
» #03 阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」
» #04 どんと祭り
» #05 しばたファンタジーイルミネーション
» #06 気仙沼市の気嵐
» #07 青根温泉雪あかり
» #08 定義如来 西方寺
» #09 鳳鳴四十八滝
» #10 せり鍋

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆蔵王の樹氷

 雪と氷が作り上げる樹氷は、冬の蔵王の風物詩。山形県側のみならず、宮城県でも例年12月から3月頃にかけて、蔵王に自生するアオモリトドマツが樹氷に覆われ、「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な姿となり、圧倒的な迫力を見せる。

 マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパークでは、雪上車「ワイルドモンスター号」に乗って標高1,600メートル付近の樹氷原まで行くことができ、散策時間には雪上車を降りて、荒々しく男性的な樹氷の群れを間近で観察することができる。樹氷の成長過程によって表情が全く違う自然がつくり出すアートをこの目で確かめてみて。

蔵王の樹氷(ざおうのじゅひょう)

所在地 宮城県蔵王国定公園内
http://www.zao-sumikawa.jp/

◆伊豆沼の渡鳥

 伊豆沼は、東北地方の宮城県登米市と栗原市にまたがる、面積369ヘクタールの広大な沼。夏には一面にハスが咲き、秋、冬にはロシアからやってくる渡り鳥の越冬地として有名で、マガンをはじめ、ヒシクイ、オオハクチョウ、マガモなどさまざまな渡り鳥を観察できる。

 毎朝、日の出とともに、約10万羽が一斉に飛び立つと、隣の人の話し声も聞こえないほどの大合唱に包まれる。空を埋め尽くすほどの迫力満点な野鳥たちの姿に誰もが心を奪われるはず。

伊豆沼の渡鳥(いずぬまのわたりどり)

所在地 宮城県 伊豆沼
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=17641

2024.12.28(土)
文=CREA編集部