香港アクション映画に対するこだわり
――新たな代表作が生まれ、今後の活躍も期待されますが、将来の目標は?
今後製作が予定されている『~決戦!九龍城砦』の前日譚はもちろんですが、これからも幼い頃の僕が憧れていた香港のアクション映画にたくさん出演したいです。
親友のアンディ・オンと主演した最新作『無名火』では、プロデューサーとアクション監督もやりました。『~決戦!九龍城砦』に比べると、低予算で撮影日数も少ないアクション映画ですが、サモ・ハンの次男であるジミー・ハンさんや、『ファイティング・タイガー』のタイガー・チェンさん、『イップ・マン 完結』のクリス・コリンズさんといった仲間も参加してくれました。現在、最終的な編集中なので、公開が楽しみです。
また、12月からは新たなアクション映画の撮影に入るので、いま身体を作っているのですが、日本は美味しい食べ物ばかりなので、本当に困っています(笑)。
フィリップ・ン(伍允龍)
1977年9月16日生まれ。香港出身。7歳のときに渡米し、さまざまな武術を学ぶ。01年に香港映画界入りし、俳優・スタントマン・アクション監督として、『スター・ランナー』(03年)、『孫文の義士団』(09年)、『悪戦』(13年)、『ダブルフェイス 潜入者』(19年)など、これまで50本近くの作品に携わってきた。
映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
1980年代の香港。“悪の巣窟”と呼ばれる無法地帯、九龍城砦を取り仕切るロンギュンフォン(ルイス・クー)は、黒社会の大ボス(サモ・ハン)その部下・王九(フィリップ・ン)相手にトラブルを起こした不法移民のチャン(レイモンド・ラム)を匿い、彼を信頼する弟子である信一(テレンス・ラウ)らに託す。その結果、九龍城砦は激戦の場となる。
2025年1月17日(金)、新宿バルト9ほか全国ロードショー
https://klockworx.com/movies/twilightwarriors/
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2024.11.29(金)
文=くれい響
写真=三宅史郎