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海岸に立つ、竜宮城のようなお寺

 ウニ丼でお腹がいっぱいになった後は、海岸の岩場に立つ、韓国で一番美しい寺院と言われる海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)へ向かおう。お土産屋が並ぶ参道には十二支像があり、その先の門をくぐりしばらく階段を上り下りして進んでいくと、一気に視界が開けて青い海が広がる。

 こんな岸壁にお寺を建てようと思ったのはすごいなあと感心しつつ(14世紀、高麗時代の王の師である僧が夢で、この地に寺院を建立すれば国が安定する、というお告げを受けて建てたのだそう。文禄・慶長の役で消失し、1930年代始めに再建された)、この美しい景色を見ていると、なんだかお願いごとも叶いそうだ。

 実際、龍宮寺は熱心祈ると一つは望みが叶うと言われている観音信仰の聖地。お寺とつながっている橋からコインを投げる人も多く、ジュニョンさんもコインを投げて何事かを祈っていた。

 「家族とみなさんの健康を祈ってやってみましょう」本堂の近くでは蝋燭を売っていて、自分の干支を模した蝋燭に名前を書いて祈ると、これまたとてもご利益があるとか。とにかく絶景で、フォトスポットには事欠かない。

 遊歩道が整備されてはいるが高低差が結構あるので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くのが正解。

海東龍宮寺

所在地 釜山広域市機張郡機張邑龍宮キル86
http://yongkungsa.or.kr/

2024.11.21(木)
文・写真=石津文子