ハワイの老舗企業だからできる、地域の魅力の発信と循環
また、ハワイアン航空といえば乗った瞬間からハワイ気分を味わえると評判ですが、その理由のひとつが地産品の採用です。ホノルルクッキーカンパニーなど、地元の名産品を機内食に取り入れています。マウイブリューイングカンパニーのビキニブロンドビールや、昨年からはコハナ・ラムを使ったマイタイなどのカクテルも登場。搭乗者がハワイらしさを味わえるだけはなく、輸送に伴う温室効果ガスを抑え、地域経済の循環にも繋がっています。
さらに、ボランティア活動も盛んに行われています。今年で30周年を迎えるという従業員で構成されたボランティアグループ「Team Kokua」は、ハワイアン航空のホスピタリティやアロハ精神に象徴される活動を通じ、地域の人々の生活を改善しながらハワイを大切にすることを目指しています。
ハワイ州内だけではありません。先日は、ハワイアン航空が協賛しているサーフィンコンテスト「ホノルル市長杯」がハワイ州の姉妹都市である茅ヶ崎市で開催され、Team Kokuaのメンバーとその家族、そしてサーフィンコンテスト参加者、運営団体関係者を含む総勢100名を超える人々が集まりビーチクリーンアップを実施しました。
子供達も多く参加し、ゴミ拾いをしながら環境について考えられる有意義な時間になったようです。
環境の持続可能性を高めるポジティブな活動をあらゆる側面から行い、その積み重ねが着実な結果に繋がっている姿は、企業におけるサステナブル活動のロールモデルとも言えそうです。
私たち旅行者も自然豊かなハワイを守りたい気持ちは同じはず。ハワイアン航空のさまざまな活動を知ることや実際に搭乗してハワイの豊かさを体感することが、ハワイの未来を考える一歩へと繋がるでしょう。
2024.10.12(土)
文・写真=星子莉奈