プルメリアを付けた女性のイラストがアイコニックなハワイアン航空。ハワイ発のエアラインならではのサステナブルな取り組みが注目を高めており、先日その活動内容をまとめたCorporate Kuleana Report2024年度版が発表されました。

サステナブルなエアラインを目指すハワイアン航空

 SDGs活動に盛んなイメージが強いハワイですが、じつは州独自で「アロハ・プラス・チャレンジ」という行動指標を掲げています。国連が定めたSDGs目標を参考に6つの目標(クリーンエネルギーへの転換、自然資源の管理、持続可能なスマートコミュニティの形成、廃棄物の削減、グリーンジョブ&環境教育、地元産の食料供給)をピックアップし、社会全体で取り組んでいるのです。

 ハワイアン航空もこれに賛同し、2030年までには現在使用している石油系ジェット燃料の10%をSAF(持続可能な航空燃料)に置き換える目標を掲げており、2029年より5年間にわたってバイオ燃料企業であるGevo社より5,000万ガロンのSAFを購入する計画を発表しています。

 2023年には「2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにする」と宣言し、今年の4月からは従来の飛行機と比べ20%も燃料効率が高いボーイング社 787-9 の運航もスタート。世界的にC O2排出量が問題視されているなか、削減に向けた大きな一歩を踏み出しているのです。

機内サービスにもさまざまなサステナブルポイントが

 私たちが身近に感じられる機内サービスにもさまざまなサステナブルポイントが。アメニティには、持続可能性をテーマにしたハワイ発のライフスタイルブランド「Noho Home」とコラボレーションした地球に優しいアイテムを使用。手触りが良く、温かみのあるデザインのバックの中には、環境に配慮した素材を使ったオリジナルの歯ブラシやボールペンも入っています。

 さらに、長距離線のビジネスクラスの掛布団とマットレスパッドは、再生プラスチックから作られたファブリックを使用しています。

2024.10.12(土)
文・写真=星子莉奈