将棋の世界のあれこれについて、将棋を漫画に描いているさくらはな。さんに語ってもらうインタビュー。#3では、さくらはな。さんがどのようにして好きな将棋を漫画にするようになったのかいきさつを聞いてみた。
こんなに楽しいと知ってほしい
――さくらはな。さん(以下さくらさん)は好きな将棋を漫画のお仕事にしています。それはどういうきっかけだったのでしょうか。
さくらはな。(以下さくら) 私が将棋を始めたのが2013年ごろ。本当に面白くて、自分がこんなに楽しいと思うことを皆さんにも知ってほしいと思いました。それで2016年頃からブログに将棋を題材にした4コマ漫画を描いて、それをTwitter(現X)で広めていました。拡散されたり、評判のいいものもあって少しずつ発表する作品を増やしていきました。
将棋大会を通じて知り合った中に「ねこまど」という女流棋士の北尾まどか先生が代表をされている会社の仕事をしている方がいまして、私の漫画ブログを見たその方に「ねこまどのフリーペーパーで漫画を連載しませんか」と誘われたのが最初です。「駒doc.」という将棋ファンには広く知られているフリーペーパー。北尾先生にも「自由に描いて」と言われお引き受けしました。駒doc.は季刊で今も漫画を描かせていただいています。
2024.09.21(土)
文=宮田聖子
撮影=松本輝一