◆嵐山渓谷

 嵐山渓谷は、山間から流れる槻川やその沿岸を彩る赤松などが美しい紅葉の名所。渓谷内には遊歩道が備えられ、心地よい空気のなかで散策をしながら、錦秋を堪能できます。

 日比谷公園などの設計に携わった日本最初の林学博士・本多静六が当地を訪れた際に、槻川橋から眺めた渓谷と、周辺の紅葉の美しい景観が京都の嵐山の風景によく似ていることから、『武蔵国の嵐山』と命名したそう。

 2022年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場した畠山重忠の縁の地でもあることから、近年、注目を集めています。

見ごろの時期:11月中旬~12月上旬

嵐山渓谷(らんざんけいこく)

所在地 埼玉県比企郡嵐山町鎌形地内
https://www.ranzan-kanko.jp/keikoku

◆五千頭の龍が昇る聖天宮

 「五千頭の龍が昇る聖天宮」は、国内最大級の台湾・道教のお宮。台湾の一流の宮大工を呼び、15年もの歳月を費やして建立されたもので、幅50メートル、高さ25メートルの壮大な建物は豪華絢爛な様相です。

 龍をモチーフとした装飾や彫刻が、その名のとおり5,000点もあり、楠の彫刻で組まれた螺旋天井、5メートルある一柱の龍の石柱、4メートルの一枚板から彫られた扉の門番など、見ごたえたっぷり。

 また、本場台湾のユニークな参拝方法やおみくじを体験できるほか、オリジナルグッズ、台湾スイーツ、台湾ドリンクなども堪能できます。

 毎週土曜の早朝には、外広場で自由参加の「24式太極拳」を開催。さらに5月、10月には、太極拳・中国武術のイベント「あおぞら武術太極拳まつり」も開催されます。

「あおぞら武術太極拳まつり」開催日:2024年10月13日(日)
※雨天予備日:2024年10月20日(日)

五千頭の龍が昇る聖天宮(ごせんとうのりゅうがのぼるせいてんきゅう)

所在地 埼玉県坂戸市塚越51-1
https://www.seitenkyu.com/

2024.09.24(火)
文=CREA編集部