この記事の連載

 犬と違い、一緒に出掛けたりすることがあまりない猫。

 だからこそ、愛猫家たちはうちの子のことをもっと話したい! 猫たちと“あの人”の、愛情溢れるエピソードを聞いてみました。

 猫の個性も、関係性もそれぞれ違い、猫あるあるには親近感。

 今回は歌手・プロデューサー 依布サラサさんの愛猫とのエピソードを紹介します!( 「CREA」2024年夏号の一部を抜粋)


うちの愛猫、自慢させて!

リロ

16歳のオス。ラグドール。ディズニーキャラクターから命名。呼びやすく猫には珍しい名を意識。

ウォンカ

15歳のオス。マンチカン。タキシードを着ているような見た目から映画の主人公の名を拝借。

キヌア

9歳のメス。アメリカンショートヘア。毛色が金色に輝く穀物のように見えて、スーパーフードの名を。

Q.1 愛猫とのなれそめは?

A.1 理想の猫と出会ってしまったから

 幼稚園のころ、父(井上陽水)が音楽家の武満徹さんの家で生まれた仔猫を連れてきてから、井上家では絶えず猫が一緒です。私は靴下猫が大好きで、リロとウォンカは一目ぼれ。キヌアは、行きつけのスーパーの横のペットショップで何週間も売れ残っていて、腎臓に持病もありました。彼女の行く末を思うと居ても立っても居られなくなり、迎えることに。

Q.2 愛猫の一番好きなところは?

A.2 どんな悪さをしても正装!?

 リロは、見つめると魔法にかかってしまいそうな美しい青い瞳。ウォンカは、どんなに悪いことをしてもタキシードを着て正装しているところ。キヌアは、金運を上げてくれそうな美しい黄金の毛色。

Q.3 愛猫の愛おしい癖は?

A.3 リロが喋りかけてくるところ

 何か要望があると、はっきりと大きな声で喋りかけてくるのがリロ。ベッドに登るときにジャンプが足りずコケッとなるのも愛おしい。甘えん坊なウォンカは、出張で家を空けて帰宅すると、ベッタリと寄り添って、膝枕を私がしてあげるはめに。キヌアはガスの点検などの人が家に来ると、しゃなりしゃなりと歩いて自分をアピールしている姿がかわいい。

2024.08.23(金)
文=大嶋律子(Giraffe)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。