この記事の連載

 1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。

 「CREA」2024年夏号の「猫のいる毎日は。」特集。その一部を抜粋し、掲載します。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価980円


 ドラマやCMで見るタレント猫からSNSで話題のスター猫まで、見ているだけで癒される、かわいい猫たちが大集合! 華々しい活躍や日々の成長を追いながら幸せをもらえる天使のような推し猫を見つけよう。

 視聴者の心を狂わせる映画・ドラマの猫。人間顔負けの演技力で注目を集めるタレント猫の正体に迫る!


◆【小麻呂】大河ドラマ『光る君へ』(NHK)

 今年もっとも旬なスター猫といえば、大河ドラマ『光る君へ』の、黒木 華演じる源倫⼦の飼い猫・小麻呂。

 吉高由里子が演じる主人公の紫式部と、柄本佑演じる藤原道長の切ないラブストーリーから平安貴族たちの権力争いまで、毎週目が離せない同作だが、「ドロドロの展開の中で、唯一の癒し」として、小麻呂の存在が視聴者を和ませている。

 こうして一躍“時の猫”となった小麻呂に抜てきされたのは、動物プロダクションに所属している9歳のオス猫・ニモ。

 その愛らしさはもちろん、厳しいオーディションを勝ち抜いた圧倒的な演技力もたびたび話題を集め、とりわけ第7回「おかしきことこそ」で、⾬の中に飛び出して行く名演技は大きな反響を呼んだ。

確かな芸歴に裏付けられた高い演技力と愛され力

 ニモが大河俳優になるまでの経歴も実に華やか。

 今年1月に放送されたドラマ『義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル』をはじめ、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』では浅香航大演じる柘植将人の飼い猫・うどん役で出演するなど、話題のドラマやCMに数多く起用されている。

 物語も中盤に差しかかり、いよいよ佳境へ向かう大河ドラマ『光る君へ』。最終回まで小麻呂を見たい!

大河ドラマ『光る君へ』

平安時代の貴族社会が舞台で、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の一生を描く。

2024.06.16(日)
文=田辺千菊(Choki!)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。