#5 長岡まつり大花火大会
観る人を感動で包む平和と復興のシンボル
日本三大花火大会のひとつ、「長岡まつり大花火大会」。
日本最大規模の超大型花火大会として有名なこの大会は、長岡空襲で亡くなられた方々の慰霊と長岡の復興を願って開催された「長岡復興祭」が起源だ。
夏の夜空に直径約600メートルの大輪の花を咲かせる「正三尺玉」や、全長約2キロにも及ぶ「復興祈願花火フェニックス」、尺玉100発を打ち上げる「米百俵花火」など、視界に収まりきらない大型花火の連続で、多くの観覧客を感動で包む。
2024年は大会冒頭に、昨年亡くなられた花火師・嘉瀬誠次さんが、シベリアで亡くなれた戦友に手向けた鎮魂の花火「白菊」を打ち上げる。花火を通して「世界中の爆弾をすべて花火に変えたい」と戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えてくれた嘉瀬さんの思いが込められた花火を見届けよう。
長岡まつり大花火大会 (ながおかまつりおおはなびたいかい)
打ち上げ場所 新潟県長岡市長生橋下流 信濃川河川敷周辺
花火打ち上げ日 2024年8月2日(金)~8月3日(土)19:20~21:10(予定)
※小雨決行、荒天時は延期または中止(延期日は未定)
打ち上げ数 非公開
例年の人出 観覧者数28万人(2022年開催時、2日間の合計)
全席有料席のみ
公式HP https://nagaokamatsuri.com/
#6 浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり)
世界最大とされる四尺玉花火の打ち上げがダイナミック
三尺玉発祥の地として知られる新潟県小千谷市片貝町で約200年の伝統を誇るのが、浅原神社の秋の例大祭「片貝まつり・奉納大煙火」。
見どころは、花火の7~8割が尺玉で、「尺玉段打ち」など連発花火が多いこと。特に注目したいのが、世界最大の打ち上げ花火として知られる「四尺玉」。花火打ち上げ場所の後ろには小高い山がそびえ立ち、音が反射して豪快な破裂音が響き合う。ほかにはないスケール感を生で味わって。
花火大会に合わせて、浅原神社へ花火の玉を奉納する「玉送り」や、花火筒を神社に奉納する「筒引き」といった花火打ち上げの成功と無事を祈る伝統行事も行われ、町全体が花火一色となる。
浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり)(あさはらじんじゃしゅうきれいたいさいほうのうだいえんか)
打ち上げ場所 新潟県小千谷市片貝町 浅原神社裏手
花火打ち上げ日 2024年9月13日(金)・14日(土) 19:30~22:20
※雨天決行(台風等の悪天候は順延)
打ち上げ数 約1万5,000発(2日間合計)
例年の人出 約16万人
桟敷席 有料
公式HP http://katakaimachi-enkakyokai.info/index.html
2024.08.02(金)
文=桐生奈奈子