人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと。常に誇り高く、柔軟であること――。そう、猫は最高!

 12年ぶりとなるCREAの猫特集では、猫と人との幸せな関係を紐解きます。「あの人と猫の毎日は。」には&TEAM(エンティーム)のJOさんが愛猫ミントくんと登場。3歳のころから一緒にすごしてきたという、ふたりのストーリーを聞きました。

 「CREA」2024年夏号の「猫のいる毎日は。」特集。その一部を抜粋し、掲載します。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価980円


ミントに初めて出会った時のこと

 1st SINGLE「五月雨(Samidare)」の憂いある世界観が話題を呼んだ&TEAM。猫好きのJOさんはロシアンブルーのミントとともに育った。初めて出会った時のことを覚えているという。

「僕はまだ3歳だったのですが、母と一緒にお迎えに行ったんです。家に帰るまでの車中、段ボール箱に入った小さな仔猫が動くのを、箱の穴からワクワクしながらのぞいていました」

 新しい家族となったそのオス猫は、瞳の色から「ミント」と名付けられた。

「仔猫のころはすごくやんちゃで、しょっちゅう嚙まれてました(笑)。とても人懐っこくて、初対面でもしばらく一緒にいたら、抱っこさせてくれます」

 ミントとJOさんはいつも一緒。食事中もふざけ合い、遊んでいた。

「当時、2段ベッドの上で寝ていたのですが、ミントは部屋までついてきて『僕もベッドに乗せてよー』と甘えた声で鳴きました。僕の足元で一緒に寝るときは両足を開いたまま、脇で眠るときは体を曲げて、ミントの寝る位置に合わせて不自然な体勢で寝ていました」

2024.07.08(月)
文=黒瀬朋子
写真=黄瀬麻以
スタイリング=丸山佑香(makiura office)
ヘア=KOTARO
メイク=津田雅世(mod's hair)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。