◆かがみいし田んぼアート

 鏡石町で2012年に始まった「かがみいし田んぼアート」。「福幸(復興)」をシンボルとした地域プロジェクトで、田んぼをキャンバスに見立てた“大きな農芸術”が創られる。

 田んぼアートは絵の具の代わりに稲で描かれるもので、6色10種類の稲が使われている。

 毎回童謡や童話などからテーマを決められており、今年の絵柄は2023年の「唱歌"牧場の朝"のまち」を引継いだ「七夕ものがたり」に。昨年のタイトルの中でもっとも得票数の多かったものに決定したという。

 「窓から眺める絵本~もう一つの“図書館”~」のコンセプトの通り、隣接する「図書室の展望台」から作品を眺めることができる。

見ごろの時期:7月~9月

かがみいし田んぼアート(かがみいしたんぼアート)

所在地 福島県岩瀬郡鏡石町旭町440-6 鏡石町図書館 4階展望室
https://www.town.kagamiishi.fukushima.jp/tanbo/index.html

◆歌舞伎の夕べ

 「檜枝岐歌舞伎」は、江戸時代から続く農村歌舞伎。村人が江戸で見た歌舞伎を村に持ち帰り、真似て演じたことが始まりとされている。

 約270年以上の歴史を持ち、福島県指定重要無形民俗文化財に指定。演出や衣装、化粧を含め、役者から裏方まですべて村人が行っている。

 毎年9月の第1土曜日には、国の重要有形民俗文化財指定の「檜枝岐の舞台」で「歌舞伎の夕べ」が上演される。灯の光に包まれた舞台は江戸時代の歌舞伎小屋を彷彿とさせ、すばらしい演劇に観客は引き込まれる。

開催日:毎年9月の第1土曜日、2024年は9月7日(土)に開催。

歌舞伎の夕べ(かぶきのゆうべ)

所在地 福島県南会津郡檜枝岐村居平 檜枝岐の舞台
https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?event=6484

2024.08.07(水)
文=CREA編集部