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山本山の最高級「にほんばし」を贅沢に使用した海苔重

【海苔重 にほんばし膳】

 海苔は山本山の最高級「にほんばし」を合計二枚半使用。海苔と米(島根県飯南町産コシヒカリ)のおいしさだけで勝負した潔いシンプルな一品。

 その構造は下から、米 → 焼海苔(1/2枚)→ 米 → もみ海苔+自家製醤油だれ/じゃこ+オリーブオイル+もみ海苔+焼き塩(これらを左右に半々)→ もみ海苔+バラ干し(※板海苔にする前の状態の海苔)+焼き塩、そしてその中央には紀州南高たたき梅。

 試行錯誤の末に作り出された渾身の海苔重は「海苔屋が海苔にこだわって、海苔を主役にした究極の海苔弁当」。お重の蓋を開けたとたん豊かな海苔の香りに包まれます。もみ海苔とバラ干しの食感の違い、バラ干しの豊かな磯の香りなど、海苔のおいしさを知り尽くした山本山だからこそできる、海苔で勝負した潔い一品です。

 海苔重は、3つの小鉢とお椀がセットになった「にほんばし膳」のほか、持ち帰り弁当「にほんばし海苔弁当」(2,200円)もあります。お弁当は作り置きをせず、注文を受けてから作るという姿勢にも、海苔をできる限り美味しい状態で食べてもらいたいという思いが伝わります。

2024.04.27(土)
文=齋藤素子
写真=志水 隆