◆ほかにも以下のご回答をいただきました。
○われわれは矛盾を生きている──男性(年齢不明)
○地獄と化した原因は我々自身の無限大の夢、希望、欲望ではないか──ひろちゃんさん(男性)・58歳
○利己的上等! その希望があれば、そこが地獄であっても笑顔になれる自分が想像できるはず──街の書道家さん(男性)・66歳
○生きることの快楽と地獄の両方を知っているということは、良き友を得る才能があるということ──ズッ友さん(女性)・42歳
○なんとかなると言ってくれる仲間がいると救われる──むうむうさん(女性)・45歳
○ブラックホールの存在は人間として生まれてきた以上、当たり前のこと──ポールさん(男性)・51歳
○生まれてきちゃったからしょうがない。ガンバレ──ママリンさん(女性)・51歳
○中野さんが身に付けてきた脳科学で証明されている事を拠り所に──MACOTOさん・42歳
○「なぜと問う前に、まず生きてあることに感謝するのよ」と中3の私をたしなめた同級生──津童亮作 さん・ 71歳
◆ご回答いただいた皆様へ 中野信子
皆様からいただいたご回答はすべて拝読しております。そもそも答えのない問いでもあり、どのように考えたら良いかも書きづらい問題でもあったかと思います。それにもかかわらず、たくさんの方が言葉を尽くしてくださいましたこと、心からありがたくも思い、また温かくも感じております。少なからぬ人が、答えの無い問いに同じ気持ちで真摯に向き合ってくださる、このこと自体が大きな意味での答えでもあると受け止めております。ありがとうございました。
text:Atsuko Komine illustrations: Ayumi Itakura
なかののぶこ/1975年東京都生まれ。脳科学者。東日本国際大学特任教授。京都芸術大学客員教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務。著書に『ペルソナ』『脳から見るミュージアム』(ともに講談社現代新書)、内田也哉子との共著『なんで家族を続けるの?』(文春新書)など。最新刊は兼近大樹との共著『笑いのある世界に生まれたということ』(講談社+α新書)。
中野さんにあなたのお悩みを相談しませんか?
読者の皆様のお悩みを、woman@bunshun.co.jpか(件名を「中野信子人生相談」にしてください)、〒102-8008 千代田区紀尾井町3-23「週刊文春WOMAN」編集部「中野信子の人生相談」係までお寄せください。匿名でもかまいませんが、「年齢・性別・職業」をお書き添えください。
2024.04.09(火)
文=こみねあつこ