◆若宮大路の桜並木

 鶴岡八幡宮の社殿から由比ガ浜方面に延びる、若宮大路。ここは鶴岡八幡宮の参道で、源頼朝が妻・北条政子の安産を願って造らせたものだといわれている。

 「段葛」と呼ばれる二の鳥居から三の鳥居までの約500メートルの道は、周りよりも一段高く造られており、両側にはソメイヨシノなど約300本の桜が立ち並ぶ。

 見ごろの時期には桜の花でアーチができ、朱色の鳥居と織りなす日本らしい情緒あふれる景色が参拝客を魅了する。

見ごろの時期:3月下旬~4月上旬

若宮大路の桜並木(わかみやおおじのさくらなみき)

所在地 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-9
https://www.trip-kamakura.com/place/167.html

◆新林公園の藤棚

 藤沢駅から徒歩20分ほどのところにある新林公園。藤沢市内では、市の花である藤の花が各所で見られるが、新林公園も藤の観賞スポットの一つ。

 公園に足を踏み入れると正面に藤棚があり、その向こうに市指定重要文化財の「旧福原家長屋門」が見える。淡い紫色の可憐な花房と古民家のコラボレーションは、心和む景観だ。

 また、園内にある全長1.5キロメートルの散策道では、スミレなどの自生植物なども楽しめる。

見ごろの時期:4月中旬~5月上旬

新林公園の藤棚(しんばやしこうえんのふじだな)

所在地 神奈川県藤沢市川名字新林411-1
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouen/kyoiku/leisure/koen/fujisawashi/shinbayashi/

2024.03.26(火)
文=佐藤由樹