“究極の選択”ラストで読者を震え上がらせた『花束は毒』に続き、織守きょうやさんが「同じくらい大きな、でも全く別方向の驚きを」と満を持して仕掛ける書下ろし新作『キスに煙』。早くも書店員さんたちから「やっぱり凄い!」と大反響!
フィギュアスケートの世界で競い合ったライバル・志藤に、恋心を秘める元選手の塩澤。今も現役で活躍する志藤との友情だけで満足していた塩澤だが、ふたり共に因縁のあるコーチが不審死したことで猜疑心が漂い始める。
〈彼が殺したのか? 俺のために――。〉最終章で見えてくる「もうひとつの物語」が余韻を残す、これまでに無いロマンス×ミステリーです。
宮脇書店韮崎店 谷戸美奈さん
不穏な冒頭を忘れさせるかのような心情の描写に、その人柄に、こちらも絆されてしまったと思う。報われることを望まず、慎ましく恋心を飼い慣らす姿がいじらしくてたまらなかった。
恋も事件も急展開する終盤、読者はまるでジェットコースターに乗っているような振り回されっぷり。色々な意味で絶叫必至。
読み終えてみれば、胸一杯に甘くやさしい後味が。それでいて、ほんの少し苦さが口の中に残るような。
こんなにも愛情いっぱいのサスペンス劇があったっていい。
くまざわ書店錦糸町店 阿久津武信さん
ずっと同じ道を究めようとする者と、途中で夢の形を変えた者。お互いの思いの深さが熱を帯びてこちらに伝わってくる。『花束は毒』と真逆の試みが見事にハマった必読書。
未来屋書店名取店 髙橋あづささん
冒頭の数ページで「あ、私の好きなやつ」とギュッと心を持っていかれました。
なんてせつなくていじらしくてカッコいいのか。詩生がいじらしくて応援したくなりました。自己犠牲の塊みたいで早く昇華させてあげて~と願わずにはいられませんでした。
最後まで読んで、帯のワードが正にって感じでひえぇってなりました。
確かに致命的ですね。
うさぎやTSUTAYA作新学院前店 信賀由紀子さん
2024.02.06(火)