伝統を守りながら新しいスタンダードを提案するデニムブランド「WORDBLUE(ウォードブルー)」から今秋、新ライン「157(イチゴーナナ)」が登場した。

 日本人の体型を美しく見せるために作られたデニムとは?


「自分が欲しかった!」デニムのプロとタッグ

 このデニムをディレクションしたのは、セレクトショップのバイヤーとして活躍した中山良子さん。コンセプトは、日本人にフィットする等身大のデニム!

 エドウィンやリーバイスでヒット商品を手がけた本澤裕治氏、デニム加工のパイオニアである田主良一氏とタッグを組み、中山さん自身が長年求めた「ヴィンテージの見た目で美脚効果の高い」ジーンズを作りあげた。

 定番のストレートは、試行錯誤して行き着いた「足が長く美しく見える」パターンとアメリカのコーンミルズ社の生地を採用。サイドステッチやボタンフライのアタリを強くするなど、いくつもの加工工程を重ねて縦長のラインを実現した。

 セミワイドフレアは、ハイウエストと膝部分が少し内側に入って広がる微フレアのシルエットで脚長に。バックスタイルは、ヨークの位置を下げてポケットを大きくすることで美尻&こなれ感をさりげなく演出する。

 こちらは定番のストレートにブリーチをかけて鮮やかな2配色にした今期のアイコン。手作業で脱色させているため、程よくムラが出て味のある表情に仕上がっている。12月発売予定。

 袖口のスリットと後ろ見頃のタックが特徴のデニムジャケットも157らしさが凝縮。ほかにはないデザインとヴィンテージ感たっぷりの素材だから、さっと羽織るだけでカジュアルな装いに。

 自信をもって着こなせる、“私たち”のためのデニム。秋冬の装いに「157」のアイテムを取り入れて、デニムスタイルをアップデートしてみては。

中山良子(なかやまりょうこ)

大手セレクトショップで販売職やVMDを経験したのち、レディース部門のバイヤーに。現在はフリーランスとして、幅広くバイイングやディレクションを担当。
Instagram @nakatiin

157 woadblue

長い歴史の中で培われてきたデニムの伝統を守りながら、「新しいブルー」に挑戦。「日本人のフィッティングに合った等身大のデニム作り」をコンセプトに掲げ、細部にまでこだわる新ライン。
https://www.woadblue.jp/

2023.11.21(火)
文=熊坂麻美