「スギラビーチ」はまるで天然のプール!

 サンゴのリーフで囲まれた、メインビーチのスギラビーチも、喜界島が豊かなサンゴの島であることの象徴といえるでしょう。外海からサンゴの壁でガードされたビーチは、まるで天然のプールのよう。外海とラグーンの色のコントラストも絶妙です。

 約250メートルのビーチの中央にある巨岩も、よく見ると、サンゴの化石が積み上がった隆起サンゴ礁。一番下のサンゴの化石が2,000~3,000年前のもので、上に行くほど新しいものだそうです。サンゴの間に挟まったまま化石となった貝も見られ、まるで数千年の時を経たタイムカプセルのようです。

 スギラビーチはただ美しく楽しいだけでなく、知的好奇心も満たしてくれます。

 島のシンボルツリーである手久津久(てくづく)のガジュマルの木や、さとうきび畑の真ん中を走る「さとうきび畑の一本道」、サンゴを積み上げた石垣が続く阿伝(あでん)集落など、美しい島の景色にクルーズゲストも満足げです。

2023.10.21(土)
文・撮影=古関千恵子