現場でも引っ張ってくれた麻里奈さん

──大人になった今、変身シーンをご覧になってどのように感じますか?

早見 「かわいい」「きれい」「かっこいい」という気持ちは変わらないんですけど、大人になってからあの変身シーンを見た時に、心の奥に大事にしまってあったワクワク感やときめきみたいな部分のふたがパカッと開いた気がしました。ずっと忘れていた気持ちが呼び起こされたようで、「なんだ、このドキドキは!」と、ときめきました。

──その憧れの変身シーンをご自身が演じることになって、いかがでしたか。

早見 キンモク星系のセーラー戦士/セーラースターライツは、タップダンスのような軽やかなステップを踏みながら変身するので、セーラームーンたちの変身シーンとはまた違ったかっこよさがあるんです。最初は、私がこのメンバーの一人であることが畏れ多いし、緊張するしで、アフレコ当日まで台本を読みながらガクブルしていました。

 それから、これは一緒にセーラースターライツを演じた佐倉綾音ちゃんに言われて気がついたんですけど、セーラー戦士が変身する時の口上って独特のイントネーションがあるんですよね。聞いただけで「あ、セーラー戦士の変身シーンだ」とわかる言い回しなので、ごっこ遊びの時には無意識にやっていたことを、今回はちゃんと大気光の個性が表現できるよう、意識しました。

──早見さんが演じた大気光は、冷静沈着で知的なグループのまとめ役です。役作りではどのような点に苦労されましたか?

早見 監督からは最初に「余裕のある大人の男性」を感じさせてほしいと言われ、「ハ、ハードルが高い……!」と思いました。自分のなかに一本ぶれないどっしりした軸を思い描いて、その軸を常に意識しながら演じるようにしました。

 セーラースターライツが登場するシーンは、どれも全部かっこいいので、最初は緊張したのですが、星夜光(セイヤコウ)を演じた井上麻里奈さんと、夜天光(ヤテンコウ)を演じた佐倉綾音ちゃんと一緒にできたことで、すごく力をもらえました。

 麻里奈さんが演じた星夜光はセーラースターライツのリーダー的存在ですが、現場でも麻里奈さんが先頭に立ってビシッと引っ張ってくれたので、「ついていきます!」みたいな気持ちで演じることができて、とても心強かったです。

2023.06.09(金)
文=相澤洋美
撮影=杉山秀樹