年の瀬を迎えると、日本中のさまざまな場所でイルミネーションを施した催しが繰り広げられる。なかでも、このイベントはひときわユニークで意義深い。
それが「目黒川みんなのイルミネーション2013」。五反田ふれあい水辺広場を中心として、目黒川沿いの桜並木をオリジナルの桜色LEDで装飾、イルミネーションによる冬の桜を演出する催しである。2013年の開催期間は、12月25日(水)まで。
このイベントは、日本で初めて100%のエネルギー地産地消を実現した大規模イルミネーションとして注目されてきた。
スタートから4年目を迎える今年も、発電に利用するのは、開催エリア周辺の家庭や飲食店より回収した使用済み食用油から精製したバイオディーゼル燃料。
地域から出る廃棄物を利用して電力を賄うことにより、住民で作る住民のための「みんなのイルミネーション」を体現するというわけだ。
今年は、電球の取り付けにも、地元の小学生をはじめとする住民、そして企業の従業員たちがボランティアとして参加しているという。
大崎エリアでは、テクノスクエア構想というコンセプトのもと再開発が進んでいて、現在、さまざまなハイテク機器関連企業が集まっている。また、同時に大規模なマンションも数多く建築され、たくさんの家族が移り住んできている。この地は、東京副都心計画を担う町として、日々進化を続けているのだ。
都内屈指のお花見の人気スポット、目黒川で、冬に咲く桜を見ながらエコロジーについて考えたい。
目黒川みんなのイルミネーション2013
開催期間 2013年12月25日(水)まで
イルミネーション点灯時間 17:00~22:00
会場 品川区五反田ふれあい水辺広場(東京都品川区東五反田2-9)および目黒川沿道
URL www.minna-no-illumi.com
2013.12.09(月)